01、マヨナカテレビ

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「一ついいか?」 「なに?」 「何で急いでたんだ?」 「……えっと…」 言いにくい事なのかリリアーナは顔を少し赤らめている。 「今日の話を聞きました?」 「話って友達と喋ったから色々と頭に」 「……友達」 「リリアーナ?」 「あ、マ、マヨナカテレビの事よ」 そういえば話をクラスの女子達が話していたな。 俺はそこまで思い出し、リリアーナが何を考えているかもわかった。 「…………」 「何か喋りなさいよ!」 「いや、だってマヨナカテレビって都市伝説だし」 「都市伝説かどうか今日確かめるんですわ!」 「何処で?」 「この裏道に私の家の一つがありますから、そこで」 そうか自分の家の一つで試すのか……家の一つ?
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