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一般的な考えでは家は複数も存在しないはずだ……いや存在するか。
「家族か親戚の家か?」
「私の家ですけど」
「え、高校生だよな、なのに家って」
「家は家族一人に与えられる物ではなくて」
「もしかして別荘とか沢山ある?」
「沢山かはわかりませんが、日本には複数程」
合点がいった。一般市民とは違う価値観だからこそ、性格も一般市民とはズレていたのだな。
つまりリリアーナは凄い金持ちだったと言う事だ。
「じゃ、頑張れ」
リリアーナにしていた心配は無用の物だったと知り、俺はリリアーナをとりあえずは家まで送る。
「そういや、拒まなかったな」
帰りを送った事をリリアーナは何もいわず承諾したことを俺は前向きに受け止め、少しばかり気分がよくなり自宅に帰った。
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