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自宅に帰り、今日の出来事を思い返す。
「本当に見てんのかな」
マヨナカテレビが始まる時間に近づいていくにつれ、俺はテレビに集中していく。
「……本当に映るのか」
半信半疑ながらも時間は過ぎていき、そして真夜中に時計の針が止まり、妙な感覚が身体を襲う。
「……今の感覚は」
自分が感じた感覚を無視し、俺はテレビを見た。テレビにも妙なノイズが走り、人の姿が映し出される。
「……本当に映った」
その時、何を思ったのか俺はテレビに手を伸ばし、画面にそっと触れる。
水面に腕を沈み込むように腕がテレビの中に入っていく。
「な、テレビの中に入っていく」
驚くが好奇心の方が強かったのか、俺はそのままテレビの中に入っていった。
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