01、マヨナカテレビ

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翌日になってもリリアーナは一人で窓から外を見ているだけだ。 誰に対してもあのような態度をとり、リリアーナはクラスで完全に浮いていた。 「リリアーナ、一緒に勉強しないか?」 「すれば」 「リリアーナから教えて貰いたいんだけど」 昨日の授業でリリアーナはどんな問題が出ようとも、すぐに答えをだすほど頭が良い。 それが更に皆から距離をとられる原因の一つとなっているのだが。 「ねえ、マヨナカテレビって知ってる?」 「知ってる、知ってる。深夜丁度にテレビを見ると人が映るってやつでしょ」 そんな女子達の他愛のない都市伝説が聞こえ、リリアーナは考え込むように黙ってしまう。
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