45人が本棚に入れています
本棚に追加
翌日になってもリリアーナは一人で窓から外を見ているだけだ。
誰に対してもあのような態度をとり、リリアーナはクラスで完全に浮いていた。
「リリアーナ、一緒に勉強しないか?」
「すれば」
「リリアーナから教えて貰いたいんだけど」
昨日の授業でリリアーナはどんな問題が出ようとも、すぐに答えをだすほど頭が良い。
それが更に皆から距離をとられる原因の一つとなっているのだが。
「ねえ、マヨナカテレビって知ってる?」
「知ってる、知ってる。深夜丁度にテレビを見ると人が映るってやつでしょ」
そんな女子達の他愛のない都市伝説が聞こえ、リリアーナは考え込むように黙ってしまう。
最初のコメントを投稿しよう!