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遥奈ちゃん……上沢 遥奈。
彼女は複雑な家庭の事情から、以前は少し塞ぎ勝ちだったが、俺やまゆちゃん、ちーちゃん。他の女の子と仲良くなってから、少しずつ明るくなってきたように感じる。
「ボクも見てよね?雄一クン」
そんな遥奈ちゃんの横から声を掛けてきたのは、金沢 恋夏ちゃん。
元気一杯の少しボーイッシュなショートヘアが似合う魅力的な女の子である。
ただ、時折見せる怯えた表情が気にはなるのだが。
「雄一はわたしを見ていればいいの!!」
と、いきなり俺の耳元で大きな声を出したのは、阿部 秋葉ちゃん。
綺麗な金髪と碧い瞳がまるで西洋の人形のような、少しわがままなお嬢様である。
こんな女の子たちと出会ったのは、俺が高校に入学した年、即ち去年の事だ。
一人一人、魅力的でとても可愛く、それぞれと思い出がある訳だが、こうやってみんなで楽しく遊び、仲良くなって、これからの人生に少しでもプラスになれば、なんてことを思う。
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