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「ろ、ろろろ……ロリコンちゃうわ!!」
思いっきり威勢よく否定してやった。
……そう言えば、去年こいつに秋田から頂いた紳士御用達のガチロリエロ漫画を見られたんだっけ。
ジーザス!!
「そ、そうなの!?」
俺の答えを聞いた楓は驚きながらも、どことなく嬉しそうにそう言った。
ふむ。そうだぞ妹よ。
貴様の兄は決して小児性愛好者ではない。
断じて違う!!
「あ、当たり前やんけ!!そんなもん、なんで俺がロリコンにならなあかんねん。おかしいやろ?なぁ?」
俺は平静を装い、楓に言葉を投げる。
言葉遣いがおかしいのは気にしないでいただきたい。
余裕なんてないのだ。察してください。
「よかったぁ……。前ね、雄一の部屋に千冬ちゃんくらいの年の女の子がえっちな事をしてる本があったからさ……。心配してたんだよね」
俺の魂の叫びを聞いた楓は、胸を撫で下ろし、ふぅ……と大きく息を吐いた後、安堵の表情を浮かべながら漏らした。
……神よ。
我が妹の記憶の中から、兄がガチロリ本を所有している事をどうか抹消したまえ。
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