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「雄一、起きて……?」
心地よく眠る俺にそんな声が掛かり、重い瞼を開けると、そこには極至近距離に楓の顔があった。
「…………ぬっ!?」
目覚めたばかりのはっきりしない思考回路では何が起こっているのか理解できず、理解するまで数秒掛かってしまった。が、理解できた瞬間、間抜けな声を漏らしてしまった。
なんだ?なんで楓の顔がこんなに近くにあるんだ?
「おはよ、雄一」
そんな俺に、楓は笑顔を見せる。
起こしてくれたのか?
あれ?なんか体の自由が効かない。
それになんか暖かいし、柔らかくて心地よいし……。
あれ?
寝ぼけ眼で自分の身体を確かめてみると、大変な事になっていた。
「ちょ!?お前なにやってn……ふがっ!?」
それに気付き声を上げたが、言葉途中で口を塞がれてしまった。
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