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「だ、だよね。雄一なら見ないって思ってたし。そうだよね……」
俺の答えを聞いた楓はよほど恥ずかしかったのか、ボタンが外れていた事がかなりショックのようだ。
「うん。まぁ、気にするな」
だから俺は少しでも元気付けようと、そう言葉を掛けた。
「……もういい。雄一のバカ……」
でも楓はショックが大きいらしく、そんな言葉を吐いた後、自分が朝食で使った食器を乱暴にシンクへと運んだ後、そそくさと自分の部屋へと戻って行ったのである。
……意味わからん。
あ、それよりも盛大に噴いた牛乳の後片付けをしなきゃ、遅刻してしまう。
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