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「で、何や
何処に向かってんねん」
「俺達はリバースタウンに向かってる」
「おお!
何や俺と同じやんけ!
足無いやろ?
乗せたろか?」
ロイドは右手で拳を作り、左手の掌でポンと叩いた後、自分の車に指を指しながらそう言った。
「いいのか?」
「古い仲やん!
気にすんなって!」
ロイドは満面の笑みでそう言ってルシフェルの右肩に手を置いた。
「なら遠慮なく」
「じゃあ乗って」
ロイドに言われるがまま、ソラとルシフェルは後部座席に乗った。
ロイドは運転席に、鍵を差し込みエンジンをかけて、アクセルを踏む。
因みにこの車は四人乗り。
ひたすら前に進み続ける。
眩しい太陽が輝き、車が走っているお陰で、少し涼しい風が三人に当たる。
「で、何の目的で行くんや?」
ロイドの声は、車のエンジン音と追い風で少し聞き取りづらく、時折言葉が途切れ途切れになる。
だから、少し大きめの声でルシフェルを呼びかけたのだ。
車の時速はおよそ120キロと言った所。
「アンダーグラウンドに行く」
「何でまたそないな物騒な所行くねん?」
「セーラを見つけてな
会いに行こうとしている」
ロイドはそれを聞いて大きな
声を出して驚く。
「ホンマかいな!?
やっと見つかったんか!」
「ああ……」
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