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「クソ!
どうなってやがんだ!!」
リーダー格の男性は怒号を放ち、歯をギリギリさせて、イライラした様子を現す。
「考えが甘かったな」
ルシフェルは銃の煙をふっと息を吹きかけて、冷たく言い放った。
リーダー格はその余裕の表情とその目に少し怯えてしまう。
「グッ……
うらあああ!」
リーダー格の男性はルシフェルに襲いかかってきたが、ルシフェルはリーダーの攻撃を横に軽々しく避けて、腹部に発砲。
リーダーは倒れてしまい、周りの盗賊達は怯える。
「俺はむやみやたら殺しはしない
さっさと逃げるんだな」
ルシフェルはそう言って盗賊達を鋭い目つきで睨めつける。
リーダーを何人かでおぶって盗賊達は逃げていった。
戦い怯えさせてしまえば勝ち。
相手に戦意が無ければ
逃がすのがルシフェルのポリシーでもある。
抵抗しない者を殺しても、その命が余計に空しいだけだ。
「さて、一度地上に戻るか」
ルシフェルは真っ直ぐ奥まで突き進む。
普通は階段を使用するのだが、ルシフェルはいつもエレベーターを使う。
真っ直ぐ進むと階段が見えるのだが、その突き当たりね壁をコンコンと三回叩くと隠し扉が現れる。
その隠し扉の中に入り、中にある手形のセンサーに手を翳すと、エレベーターは動き出す。
普通の階段では体力の消耗が激しく。
時折クリーチャーと遭遇してしまう事があるからだ。
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