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地上に着いた様子で、ルシフェルはエレベーターから出る。
再び街の風景が眼前に飛び出す。
次はルシフェルは街の役所に向かう。
死神はただ人を殺すだけじゃないのだ。
だが、悪い言い方をしてしまうと政府の犬。
ルシフェルも人を殺したくて殺しいてるのではなく、世界の平和と秩序をもたらす為に、犯罪人だけを殺していく。
だが、人殺しは人殺し。
それ故に死神と呼ばれてしまう。
歩くこと数分。
街の中心部の、食べ物や服と言った店がある裏通りを通ると、木製の小さい役所に着く。
チリンチリンと言う鐘の音が鳴り
少し冷たい風が役所に入る。
役所にはルシフェル以外の人はいない。
「グロウと言う人物はいませんか?」
役所の人にルシフェルがそう尋ねる。
「グロウさん
グロウさん!」
役所のその女性はグロウと言う名の人物を呼ぶ。
束の間、頭をかきながら現れたのは、髭を生やした中年の茶髪の男性が出てきた。
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