死神

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入ってきたのは黒い帽子を被り、リ二重でキリッとした目に、セミロングの茶髪に、金髪のエクステを前に四本、後ろに四本付けており、黒のジャケットで、白のシャツを着て、黒のズボンに黒のブーツと言う黒尽くしとなっている。 「へえ お前が死神か」 ルシフェルはその人物をじっと見るなり答える。 「ああ」 「ふ~ん」 その人物は、納得したような表情を浮かべると、そのまま何やら手続きを始めた。 「何か用か?」 ルシフェルがその人物に話しかける。 「いや、何にもない 強いて言うなら、俺と戦ってほしい」 「命が惜しくないのか?」 ルシフェルは鋭い目つきで、その人物を睨めつける。 だが、怯むこともせずに普通に答える。 「命が無くなることはない むしろ、お前よりか強い自信があるしな」 「いいだろう……」 ルシフェルはその人物の得意気な表情を気に入る。 と、同時にルシフェルは何を感じ取ったのか、この人物は強いと確信した。 手続きをし終えると、その人物は外に出る。 扉を開けて付いて来いと一言。 ルシフェルは後を付ける。 「おいおい…… ドンパチはゴメンだぜ」 グロウは頭を抱えながら、そう言ってルシフェルの足を引き止めたが……。 「派手には動かない… 心配するな」 ルシフェルはそう残していくと外に出た。 一方、グロウはハアと溜め息をつきながら、煙草に火をつけ、そして口にくわえる。 虚ろな顔を浮かべて、ヤレヤレと一言。
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