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ひたすら歩き続けると、荒れたこの荒野に、一台の赤色のオープンカーの派手な車が止まっていた。
「こんな所に車があるよ?」
ルシフェルはじっと車を見つめるなり、呆れたかのような表情を浮かべては、言葉を吐き捨てる。
「放っておけ
進むぞ」
「う……うん」
ソラは疑問を残したまま、ルシフェルについて行く。
「おい無視すんなや!」
後ろから聞こえたのは若い男性の声。
ソラは振り返り、ルシフェルはヤレヤレと右手を頭に額に当てて、呆れた顔を浮かべる。
「ルシフェルやんか!
何で無視すんねん!!」
そこに立っていたのは、赤髪でミディアムのショートウルフ。
身長は170代くらいで、青の爽やかな色合いのマリンのデニムシャツの上に、グレーのベストを着ていて、黒のパンツを履いている。
「俺も無視するとか犯罪やで!」
「ウザイ」
ルシフェルのその言葉に、目を大きく見開いて、ルシフェルに徐々に近付く。
「友達に向かってウザイって何やねん!」
「どうでもいい」
その男性は首を下に傾げて落ち込む。
「この落ち込んでいる人誰?」
「ああ、コイツは俺の同僚の殺し屋だ
とは言っても、今となってはただの賞金首だ
政府の方針が嫌で、反抗心から止めた所、可笑しな話、賞金首になってしまた
名前はロイド」
「人のプライバシーをズバズバ言わんでええねん」
「当たっている事だろ?」
「うん……
まあせやけどな」
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