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遡ること12時間前。
ソラが襲われた森から2キロ先にある隣町。
ここは世界でも有名なスラム街、グロードタウン。
凶悪なののは人だけじゃなく、時折姿を見せるクリーチャー達も凶悪。
「死ね!」
男性の怒号が裏通りに響くと共に
頭蓋骨を砕く鈍くて重い音がこの路地に響き渡る。
若い20代くらいの男性が、同い年くらい男性3人に殴り殺された。
そこに、1人の男が現れる。
「貴様等も死ね……」
3人の男性が振り返り、トドメを刺した男性が不機嫌な声でガンを飛ばしながら言う。
「何だお前は!?」
その男性は赤い髪をたなびかせ、鋭い眼光で睨み返す。
3人の1人の男性がその姿に気付く。
「長い赤髪に黒いローブ
鷹のような目……
そして背中にある包帯に巻いた剣
コイツもしかして」
死神ルシフェル。
それと同時に三人の首は飛ぶ。
ただの果物ナイフがルシフェルにしてみれば、首を一発で跳ねてしまう程の刀のような切れ味のある凶器へと切り替わる。
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