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ルシフェルはこの街のとある場所に来ていた。
それはこの街の地下にあるアンダーグラウンド第68グラウンド。
アンダーグラウンドとは全世界の土地の地下に眠る世界政府が所有する巨大な地下。
もう1つの世界。
「こんな所に呼んで何の用なんだ?」
黒いローブを着た男性5人と、スーツを着て帽子を深く被った60代くらいの男性がいる。
その中のスーツの男性に問いかけていた。
「お前にとって有力な情報を手に入れたってのに何なんだその態度は」
スーツの男性は吐き捨てるかのようにそう言った。
「何だその情報とやらは?」
「お前の捜している5人の中の1人が見つかった」
スーツの男性はそう言って写真を渡す。
ルシフェルは写真を手に取ると頷く。
そこには、白銀の髪をした長い髪の綺麗な女性が写っていた。
「セーラか」
「お前もスミにおけんな」
「残念だったな
そう言う関係じゃない
いちぞ……」
「…いちぞ?」
「いや、何でもない」
その時その男性はルシフェルをじっと見つめる。
だがルシフェルは平然を装う。
「ならいいが」
スーツの男性はあまり気に止めなかった。
数々の修羅場をくぐった事のあるこの男性は、脈の動きや発汗作用の異常などを直ぐに見分け付けるつける事ができる。
ルシフェルは通常通りだった。
だがルシフェルは隙を見せない。
男性はこの時ある考えを考えた。
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