異世界への扉

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光がちゃんとした人になり、金髪のイケメンが目の前に浮かぶ そいつはオレのことを見定めるような目で見ている 「君がか……」 いきなり話しかけられ、ビックリした しかも上から目線 偉そうな姿してるから当然なのか? とりあえず返事をしてみた 「君がか って何が?」 「寝ぼけた事を 次の世界を救いに来たのだろう?」 次の世界?救いに? そっちの方が寝ぼけてんじゃないの? 今度は強気で応えてみる 「当たり前だ、オレは今まで多くの世界を救っている ある時は黄色くデカイ鳥に乗ったり、ある時は青いプルプルを倒したりな」 嘘は言ってない うん、嘘は 「ならばわかっているな これから君がやることも 元の世界の君の存在が消えた事も」 ……え? 「存在が……消えた?」 「? ああ」 ちょっと待て 存在が消えるって事は誰もオレを覚えていない いや、『知らない』って事か!? ふと天使を見上げると『当たり前だろう』とでも言いたげな顔をしていた
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