異世界への扉

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「な、何で!?」 「何で、とはどういうことだ 君は今まで多くの世界を救ってきたのだろう? 次の世界に行くために前の世界にある自分の存在を消す これを何回も繰り返してきたはずだ」 一度確認しておこう オレはただの日本人 世界を救ったことなんてゲームでしかない FF然りDQ然り 「待て待て!オレは自分の手で世界を救ったことなんて一度もないぞ!?」 「? それじゃあさっき君が言ったことは?」 「……ゲーム」 そう小さく呟くと天使はみるみる顔を引きつらせた 「そ、それじゃあ扉に入る前に『異世界に行く』と言ったのは?」 「次の会話を聞いてなかったのか? それもゲームのことだ」 すると天使はストンと落ちてきて、オレの肩をがしりと掴んだ 「嘘だと……言ってくれ」 泣きそうになっている天使に向かって無情にもこう答えた 「残念ながら」 オレ冷静www オレの代わりに天使がうろたえてくれてるwww
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