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毎日恐怖に怯えていた自分に手を差し伸べてくれたのは、『神様』だった。
『お前を救いに来た。信じるも信じないもお前の自由だ。どうする?』
『・・あんたは…誰だ・・?』
『俺か?・・神のようなもの、とでも思えばいい。』
風になびく銀色の髪と切れ長の銀の瞳、本当に神々しさすら感じるその姿に、自然と差し伸べられた手を掴んでいた。
ファルゼンと名乗ったその人は自分の身に起こっていた出来事を教えてくれた。
天界という世界で起きた大量虐殺と、天界を追放された若き神の話を。
その神が生きるために人間――自分にとりついたのだということを。
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