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会場に足を踏み入れ、その静けさに辺りを見回す。
「え?来てた人はどこに・・。」
「お帰りなさいませシャルクス様。暗殺未遂なんてこともありましたからね。本日来て下さった方々にはお帰り頂きましたよ。」
ヴォルフの姿にあずまは顔を輝かせた。
「え、じゃあもう挨拶廻りはなしか!」
「・・・シャルクス様。その発言は如何なものかと。」
あずまは失言に気付いて慌てて口を押さえた。
「あ、帰ってきたー!あずま、料理なくなるぞ!」
「なくしてるのはあんたでしょ!」
ムサシとエリーの声に振り向くと、いつのまにか立食用ではないテーブルがセットされ皆が席についていた。
「遅いぞ、料理が冷める。」
元光がしかめっ面で急かす。
「あずまお兄ちゃん、座って座って!」
「あぁ、待たせて悪いな。」
レオンの声にあずまも席につく。
途端に鳴り響くクラッカーの音。
「誕生日おめでとう、あずま!」
隠し持っていたらしいクラッカーの音にあずまは瞠目してから、笑顔を浮かべた。
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