邂逅 カイコウ

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「はぁ……。そうですけど」 こんな女の子、知り合いにいたっけ? まぁ、俺のこと知ってるみたいだしな……。 「とりあえず、家の中に入ってください」 「あ、はい!失礼します」 俺が許可を出すと、女の子はホッとした表情をしてアホ毛を揺らしながら家の中に入っていった。 ……揺れるアホ毛がなんとも愛らしいというか平和というか。 俺は久しぶりの客に、なんとなくだが和まされていた。 だからだろう。俺はこの直後、あんなことを言われるなんて思いもしなかったのだ。
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