死神育成学校

2/52
前へ
/477ページ
次へ
「はい。もう目を開けてもいいですよ」 茜の指示にしたがって目を開ける。 すると、なんか学校っぽい場所の入り口に俺たちはいた。校門からは黒い制服を着た生徒たちが鞄を持って出てきていた。みんな怪訝な顔で俺たちを見てくる。 「ぽいというか学校ですよ。これが私の通っている『第六死神育成学校』です」 「第六?」 「はい。死神育成学校はいくつかあるんですよ」 「へぇ……」 茜は人間の世界と死神の世界は基本的に同じだと言っていたが……まさかここまで似てるとは……ってほど人間の世界の学校と酷似した外観。 門とか、体育館らしき建物もそっくりだ。つか、同じだ。 「それじゃあ、行きますよ?」 「どこに?」 「校長室です。そこで空さんの転入の手続きをして、それから死神になるために必要なことをします!」 「了解」 「じゃあ、行きますよ?」 俺たちは学校に足を踏み入れた。
/477ページ

最初のコメントを投稿しよう!

386人が本棚に入れています
本棚に追加