母親(小谷と、実の母親の話)

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「ま、誰とどうするかは実が決める事だよな。 関わるなら相手がある事だし、自分勝手にもできねぇだろ」 本人が今は保留にしたいなら、後から冷静に判断すればいい事だ。 いくらこっちが“准家族”なつもりでも、実に余計なお世話だと言われるかもしれない。 それこそ相手が居る事だから、こっちだけの勝手にはできないってヤツだ。 「それから、実は青子サンに(まと)わり付きすぎだろ。 お前、何とかしろよな」 「えぇー。 僕も実みたいに、ミィさんに纏わり付きたいくらいなのにぃー」 小谷は唇を尖らせながら、不満げに俺を見た。 「“にぃー”じゃねぇよっ。 っつーか、そんな事俺に言うか? ったく……お前、青子サンに触んなよな」 「えぇー。 実だけ、ズルイじゃないかー」 「お前はアホか? 変な事、言ってんじゃねぇよ」 小谷に、実と同じ事をさせられる訳がない。 実と違って、コイツだと色々と問題がある。
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