227人が本棚に入れています
本棚に追加
「千晶。
このフキンでテーブル拭いて、ほら」
実は飲み物が乗ったトレーを持ったまま、小谷を使っている。
「隅の方が拭けてない」
おいおい、嫁姑かよ……。
「何だよ。
それじゃあ、自分で拭いたらいいだろう」
「僕は手がふさがってるもんねー。
あぁ、重ーい」
「置けばいいじゃないか、まったく」
小谷がブツブツ言いながら、テーブルをゴシゴシ拭き上げている。
途中から、意地になっているようだ。
「わぁ、テーブルが凄いピカピカ。
ありがとう、小谷君」
今度は青子サンが、ケーキを運んできた。
「え、……いやぁこれくらい。
ミィさんの手伝いなら、いくらでもするぞ。
実より、僕に言ってくれ」
最初のコメントを投稿しよう!