23人が本棚に入れています
本棚に追加
唇がゆっくりと離れる
『…ふじわら、誕生日おめでと』
「おん、ありがと」
俺の目をじっと見つめる藤原に、
今度は俺からキスを仕掛ける
首に腕をまわし、体重をかけてやると俺の方に傾いてくる体
ポスンっと俺が先にソファーの上に倒れ、続いて藤原が俺の上に被さる
藤原の分厚い唇を、これでもかというくらい貪る
『は…ぁ、んん、』
「ん…ぅ…、っ」
藤原が俺の頭を撫でる
温かい掌に、また涙が出そうになる
まわした腕に力がはいる
『ぷは…っ…ふじゃーら、』
「なに?いのもと…?」
ん?っと首を傾げる藤原に、俺は必死に笑顔をつくって答えてやる
『俺に幸せになってほしいんやったら、お前も幸せやなかったらあかん。俺の幸せはお前の幸せなんやで。【俺以上に幸せに】?違うやろ!一緒がええ…同じ幸せを手にしたい、それじゃあかんか?』
素直に言ってみた
本心やった
言い終われば、目をおもいっきり見開いた藤原
段々頬がピンク色に染まっていく
少しして、いつもの表情に戻った
「ほんま…敵わんわぁ…」
そう言うと、井本な額にキスを落とした
最初のコメントを投稿しよう!