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『くぅ、は…っ…、』
眠りの真っ只中にいた俺は、
バッと目を醒ました
薄暗い部屋の中
窓を見れば、白く輝く満月が見えた
部屋に響く荒い呼吸
頬を伝う汗
着ていたTシャツは、
汗で湿って肌にまとわりつく
ベタベタして気持ち悪い
別に、暑かったわけじゃない。
原因はわかってる
携帯の画面を見れば、3時をまわっていた
俺は夢を見た
夢っていっても、悪夢に近いもんで…
俺が、
藤原を裏切り、
別の奴と付き合う夢やった
夢の中の俺は、その男に夢中で、
手を繋いで、嬉しそうに笑ってた
後ろから、
「行くな」と叫ぶ藤原
やけど藤原の声を俺は無視した
あっ、最後に一言だけ喋ったわ…
『じゃあな』って
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