深刻な被害

2/3
166人が本棚に入れています
本棚に追加
/2775ページ
見たこともない病気に苦しむ子どもたち ウラン採掘と核廃棄物投棄で周辺の先住民に深刻な被害 “ブッダ生誕の地”ともいわれるジャドゥゴダは、インドのビハー ル州南部シンガハム地方にあり、先住民が多く住む地域。インド で唯一のウラン鉱山があります。ウランを採掘・製錬する国営の ウラン公社(UCIL )は、廃棄物を野ざらしのまま投棄、近隣の住民 のあいだにはガン、白血病、流産・死産、奇形、先天異常、皮膚 疾患など深刻な病気が広がっています。 ジャドゥゴダにウラン公社がや ってきたのは1962 年、いまから 40 年近く前のこと。以来、ウラン 公社は、鉱山や製錬所から出る廃 棄物や廃液を何ら処理せず、投棄 ダムをつくって野ざらしのまま投 棄し、たれ流しつづけてきました。 いまでは他の核施設からの廃棄物 の投棄場にもなっています。 周囲には、5 キロ以内に15 の村 があって約3 万人が住み、15 キロ 以内では42 の村に7 万5000 人が住 んでいます。そんなまっただなか に核廃棄物が野ざらしのまま投棄されているのです。 乾燥すれば砂嵐となって村々を 襲い、雨が降れば水浴や洗濯など 生活に使う川へと流れ込むという 状態がいまも続いています。 深刻なのはimage=447512297.jpg
/2775ページ

最初のコメントを投稿しよう!