入団

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先手をうったのは遼。 「ブラックレイン!」 遼が右手を雷斗に構えた瞬間、数えきれないほどの黒い槍が放たれた。 「サンダーウォール!」 目の前の地面に手をつくと、大きめの雷の壁が現れた。 そして、激しい音をたて2つの能力がぶつかった。 結果は相殺。 爆発を起こし、場は煙に包まれた。 「なかなかやるじゃないか。」 「まだまだこれからだ。」 「ならこれはどうかな? ブラックレイン…エンドレス!」 さっきと同じ攻撃…だが決定的に違うのは量。 技名からわかるように無限の槍をうち続ける。 これに対し、雷斗は 「サンダーアーマーV2!」 雷を身に纏い全身がバチバチと音をたてる。 だが、黒い槍が止まるはずもなく直撃した。いや、直撃し続けている。 「こんなものかな?」 遼は攻撃の手を休め、見守るように佇んだ。 「こんなもので俺がやれると思ったのか?」 立ち込める粉塵の中、低く、だがよく通る声が響き渡った。
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