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微量だが、頭から汗が流れている。
彼は一体何を考えてるのか。
しばらくすると、アナウンスが流れる。
それと同時に座席スクリーンの映像が止まり、イヤホンにもアナウンスが流れた。
セレナはイヤホンを外した。
着陸10分前であった。
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飛行機は、ジョン F ケネディ国際空港に着いた。
オルドリン一家は空港を出て、タクシーで予約していたベルトパークウェイ沿いのホテルに向かう。
セレナは初めてのニューヨーク旅行だった。果てまで続く、整った文明の街並み。セレナは新鮮な気持ちであった。
「おぉ……凄い。テレビでよくみた」
「今日の部屋は四階だから、結構街並みが見えるはずだ」
セレナがタクシーの窓から外を眺めていた。父親も同じ窓から外を眺めて言った。
しばらくして、一家はホテルに着いた。
まず、親がカウンターに行き、セレナはフロントのソファーに座る事にした。
セレナは辺りを見渡す。他にも、家族連れがいるようだ。
それで、みた限り三人の少女がいる。
「外人かな」
セレナはあまりみたことない外国人に興味津々だ。
と、その時、母来た。
「行くよ、セレナ」
「うん」
一家は着物等が入った旅行ケースを持ち、部屋に向かった
父がカードキーを通して、ドアを開けると、そこには綺麗なソファー、ベッドがあった。
セレナは笑みを浮かべ、嬉しそうに眺めながら部屋に入る。
「すごい、綺麗な部屋ね」
「セレナ、夜景も綺麗だぞ」
父は窓のカーテンを開けていた。
「本当ね!ビルがいっぱい見えるわ」
いかにも嬉しそうな表情だ。
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