111人が本棚に入れています
本棚に追加
2月4日。
雪「ふぅ…」
雪は散らかった広間を見て、深いため息をつく。
昨日、節分だから呑もうと原田が言い出して、突然宴会が始まったのだ。
***************
各々に酔いが回ってくると、誰が持って来たのか分からないが、豆まきという名の、雪…いや豆合戦が始まってしまった。
広間は沢山の豆が飛び交う。
左「おりゃ。……ざまぁみやがれ。」
原田は、永倉に当たって嬉しそうに喜ぶが…
一「…痛ッ。」
どうやら永倉の後ろにいた斎藤にも当たってしまったようだ。
総「クスッ。一くんでも、ボーッとするんだね。」
隣にいた沖田が笑いながら言う。
一「な…、俺はただ酒を呑んでただけだ。なのに左之が豆を投げるからだろ…」
総「あ…。ねぇ一くん、豆が…」
斎藤の声を遮って、沖田が斎藤の杯を指さす。
その指の先にある、自身の杯に目を移すと…
最初のコメントを投稿しよう!