★節分

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殻の付いたままの落花生がプカプカと浮いていた。 一「…あ゙っ。」 斎藤の顔がみるみるうちに険しくなる。 …それも無理はない。 今日のお酒は、いつもより少しだけ奮発して高いものだった。 刀とお酒をこよなく愛する斎藤には、落花生の浮いたお酒など…堪えられない。 総「プッ…落花生が浮いたお酒も風りゅ…」 一「黙れっ。…落花生はどこだ。」 今にも吹き出しそうな沖田に冷ややかな台詞と殺気を浴びせた。 総「うっ、あ、あっちに……アハハハ」 笑い出した沖田を無視して、斎藤は無事に落花生を手に入れた。 一「…左之。」 斎藤に呼ばれて原田が振り返ると… ―バシッ、バシッ。 斎藤が、近距離で思いっ切り豆を投げつけて来た。 左「いてっ。おい…痛いっ!!やめ…痛っ…、なんで一が怒ってんだよっ!!」 まさか…杯に落花生が入ってしまったなどとは、原田は知らない。 一「鬼は外、って言うだ…ろッ!!」 斎藤は再び力一杯投げつけた。
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