春@出会い

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___________ ちょうど先生が壇上に上がろうとした時、いきなり左腕に違和感を感じた。 そんなに強くはなくて、 そっと触れる程度。 後ろを振り向くと、不意に甘い香りが漂ってきた。 そしてその香りの主と目が合った。 「紀田君…?」 「え、あぁ」 「蔵前君が君を呼んでいるの」 「海が?」 そう言うと彼女はすっと右に体を傾けて、そこから海と目が合った。 「あ、竜!」 「何?」 「えっと…あ、教科書!取りに行かねぇ?」
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