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「うはあーもう私死んじゃうーーーっ!」
「もー、また二次元ー?いい加減やめなよ。」
「えーなんで?ちょっと聞いてよ!!もう沖田さんすっごいかっこいいのっ!!」
「どうせ二次元でしょ!」
そうピシャリと言われてしまった。
私は如月澪(キサラギミオ)、
17歳、
ちなみにO型、
世間では俗に言う華の女子高生。
だけど私はそんなものとは縁のない生活をおくっている。
本気で二次元に行きたいと願う今日この頃。
そう、ヲタク道まっしぐら
「あ、そうそう、澪また告白断ったんだって?」
出た。
この話題、正直どうでもいい。
「あぁ、うん。」
適当に相槌を打つ。
「『あぁ』じゃないわよっ!坂口くんでしょ?あんた知ってんの?坂口くんってサッカー部のエースでイケメンだし、スポーツも勉強も出来る学校の王子様的存在なのよ?」
「そんなこと知ってるよ…」
言われなくても分かってるけど…
「じゃあ、なんで断ったの!?」
そんなに怖い顔で言わなくったって…
「好きじゃないから…?かな。」
というより、興味がないっていう方が正しい表現かもしれないけど…
「はぁ?いまどき惚れた腫れたで付き合わないのっ!!」
「だって…。」
「はぁー、澪って罪な女だよねー。こんな顔して二次元しか興味ありませんって、坂口くんもかわいそー。てか、なんでこんな性格なのにあんたモテるの!?」
知りません。
てか、むしろこっちが聞きだい…。
「でもさ、坂口くんのファンの子達には気をつけなよ?坂口くんすっごい人気だから!」
「ですよねー。はあー、」
みんなもったいないって言うけど正直言って迷惑。
── キーンコーンカーンコーン
「じゃ、あたし部活あるからっ!気をつけて帰りなよ。なんかされたらいつでも言って!あたしがコテンパンにしてやるからっ」
「んー、ありがとー」
なんだかんだ言って、友人には恵まれてると思う。
こんなあたしに付き合ってくれるし。
さて、学校終わったし、早く帰ってゲームの続きしよっと。
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