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数秒間の沈黙が続いて、
また四人が一斉に口を開いた。
「…ウチが最初に言った」
「あ?オレだから」
「いや、同時だったと思う」
「だねぇ。ど~しよっか」
最後の言葉でまた四人無言になる。
その気まずい沈黙を破ったのは、
「皆で分けたらどうかな?」
いつもの笑顔を浮かべた、購買のお姉さんだった。
『……』
「もし皆今日一緒にお昼食べる人がいないなら、
皆でわけっこして食べれるよ?」
黙った四人にお姉さんは穏やかに続ける。
「…今日一緒にお昼の人いる?」
「…いや」
「いない、な」
「いないねぇ」
「…ウチも。……よければ、一緒にお昼、しない?」
『是非』
四人の意見は一致した。
―答は仲良くわけっこする事―
(そう言えば、わたし皆のこと知らないなぁ)
(メシ食いながら、自己紹介でもするか?)
(あ、それいいね!)
(…てゆーか、アンタ何個食べる気だ?)
(んーあと2・3個位だな)
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