世界観

悪魔

ー“悪魔（ヘルート）”ー

『悪魔』と書いて“ヘルート”と読む。
人間界の“歩いて行けない隣”にある別世界“魔界”の住民達であり、端的に言い表せば異世界の生命体である。“魔界”と“悪魔”という名称はどちらも“歩いて行けない隣”にある別世界の様子や、その住民の様子を聞いた人間の詩人によって名付けられている。

人間に似た精神構造を持ち、離れた場所の強い感情や意思と共感する能力や、人間界の“生命の力”を自在に操る能力 を持つ。また、自らの“生命の力”も持つ。人間と同様に（実際には若干異なるが）男女の別があり、存在の分化 （この世の生き物で言う生殖）の際の機能や、根本的な性質が酷似している。この世で数千年生きている“悪魔”もお り、老若の概念があるが、“悪魔”の自然死には触れられておらず、寿命があるかどうかは不明。生まれた時からある程度の力と意識を持ち、すぐさま生きるための戦いを始めるとされる。

“悪魔”の生まれ故郷である“魔界”は、人間界や“天界”とは異なる物理法則によって成り立つ異世界である。“魔界”において人間界で言う五感は意味をなさず、「力そのものが混じり合う世界」「あらゆるものが、現象による影響と意思による干渉の元、延々変化し続ける世界」とされている。更に“生命の力”も枯渇しているため生きる上での無駄を持つ事が許されず、互いの力の鬩ぎ合いを延々と続けなければならない、生きていくには過酷な世界である。