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ー顕現ー
本来人間界の存在でない“悪魔”は、“生命の力”を消費することで自分自身の“生命の力”(『本質』とも呼ぶ)を変換し人間界に“実体化”する。“悪魔”自身が人間界に実体として現れることや、己の意思や存在を法術として人間界に現す事を「顕現」と呼ぶ。人間界に顕現し実体となった“悪魔”は通常、その“悪魔”の 本質を「形ある何か」で表した姿となる。具体的には、人間界に存在する人間や獣に似た姿、植物や道具、人間界の生き物にはありえない怪物、それらの形状が混在した姿など、個々の“悪魔”により千差万別である。これらの姿はあくまでも「人間界」での姿であり、“魔界”での姿とは異なる。しかし、中世以降は、人間社会への憧れから「本質に見合った人間型」に変換する「人化の法術」を併用する“悪魔”も増えている。
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