救世主

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ー使命ー “救世主(アギト)”は「人間界の“生命の力”のバランスを保つ」ことを目的として生み出され、その主な手段として人間の“生命の力”を浪費する“悪魔”を討滅している。 彼らの多くは、“悪魔”によって全てを奪われ、命をも失う瀬戸際で強い感情を抱き契約に至るため、“悪魔”への復讐心を直接的な原動力としている。「人間界のバランスを守る」のは「“神”が抱く使命」であり、“救世主”自身にとっては行為の正当化のための後付けでしかない。そのため敵対する“悪魔”の多くは、人間が“神”に利用されることを指して、“救世主”を『悪魔殺しの道具』や『神の奴隷』などと揶揄する。なお“救世主”は「復讐者」が圧倒的多数であるものの、少数ながら復讐以外の理由で契約する者も存在する。また、 当初は復讐のために契約した“救世主”でも、長い年月を経ることで復讐心が薄れ、使命に生きるようになる場合もある。 復讐を終えた“救世主”の末路は様々で、精根尽きて自殺同然に戦死する、自ら契約を解除し消滅する、と言った者も少なくない。ただし必ずしも死亡するとは限らず、そのまま“救世主”として活動し続けたり、活動を休止(事実上の引退) して各地を放浪したり、[聖十字教会]に[クロス学園]の教官として雇われたり、個人グループを介して他の“救世主”のサポートに回ったりなどしている。
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