0人が本棚に入れています
本棚に追加
付き合って、約一年経ってから千恵美さんと一緒に暮らすようになった。
家の事はお互い協力するよう努めている。
いつも通りの朝がくると思っていた。
「あの……どちら様ですか?」
怪訝そうに千恵美は僕に問う。
僕は思わず、手に持っていた皿を落としてしまった。
ハッと千恵美さんは心配そうに僕に駆け寄り、割れた皿を拾い集める。
「だ、大丈夫、敦史さん?怪我は無い?」
「大丈夫。少し手を滑べらせただけだから」
その時は、気のせいかなと思いたくて今は心に蓋をした。
最初のコメントを投稿しよう!