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夜
一人雨音を聞いている
悲しいとばりの内側にいる
誰か求める人もなく
ただ一人静かに過ごす夜
あなたが求めるなら
嵐の中でさえいとわず進む
人恋しくて流れる涙
誰も見ることは無く
…消えた
花が僕を誘っても
知らないフリして
飛んでたあの頃
有象無象の物達も
今は懐かしく想う
その中に居た可憐な花達に見向きもせずにいた自分を今は恨めしくも思う
人恋しくて流す涙
こんな日が来る事知らずに華やかに飾り飛んでいた僕
今はもう軒下の
主もいない蜘蛛の巣に
脱け出せずただ
もがいているだけ
自由を無くして
雨音を聞いている
一人静かに…
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