時雨という名の音色

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それから、時雨は3日して行った。飛行機で。遠い遠いアメリカへ。 私は、涙を堪えて時雨を送り出そうと思ってた。けど、やっぱり無理だった。思いっきり泣いて、時雨に抱きついた。 これから、どうすればいいんたろう、いつ帰ってくるの?とか色々こみあげてきて。  それから、卒業式がやってきた。時雨のいない卒業式。感動じゃなくて、そっちで泣いた。 そして、中学の入学式。 なんとなく、私は孤立していた。最初は友達的な物もできたけど、素直じゃない私は思いっきり冷たい態度で突き放した。 こんなんじゃ、時雨も悲しむよね。 とか思いながらもやっぱり冷たい態度。 2年の今。 確実に、完全に、私は孤立。 でも、もう寂しいなんて思わない。どうでもいいから。 2年経った。毎日が空っぽ。唯一想ってるのは時雨だけ。 「なにやってんだろ....私。」 私は、私に絶望してた。屋上で。 「何やってるんだろうねー」 と上から高い声が屋上に響く。 「えっ」 と言って起き上がる。そこには、とても顔の整った女の子がいた。 なにこの子....かわいい.... 「なに?」 と私は軽く睨みながら言う。  「矢野リコ。音色ちゃんだよね?隣のクラスなんだ。私。」 と矢野リコと名乗る美人はそう音色の隣に座りながら言う。 綺麗な、だけど色を失ったかのような白い髪。太陽に当たると銀色に輝く。 「なんで....そんな髪なの?」 音色は呟くように言うと
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