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あるところに……
容姿端麗、眉目秀麗、才色兼備…
そんなイケメンがいます。
町を歩けば誰もが振り返り、
惹かれない女はいない。
そんな罪な男……
それが俺、
今日もまた溢れる魅力に惹かれた
レディとの会話を……
「……ブフォッ!!!!」
「現実逃避はいいから……
早く働き口を見つけてこい!!!!」
訂正しよう。
俺の目の前に座るこのレディ…………と言うには少し狂暴な……
「あぁﾞん…？」
「サーセンッ!!!!
今すぐバイト探してきますっ!!」
ガタン!!と音をたて椅子から立ち上がり携帯と財布を掴んで部屋を後にする。
まったく……
相変わらずいい拳してるぜ。
………と、今のはホームシェアをしているやつらのうちの一人、
木下 夏蓮(ｷﾉｼﾀ ｶﾚﾝ)
背は小さいが態度はでかい。
そして口は悪いが容姿は良い。
そんな奴だ。
他にもシェア仲間はいるが、
その他のメンツはそのうちにな
とにかく……
我が家の守銭奴……もとい、
家計担当の夏蓮が鬼のような形相で俺の背中を睨んでいる(気がする)ので、仕事を探しに行かなくては……
そもそも何でこんなことになったのかを話そうか。
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