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さて、30分の休憩を終えてフロアに戻ってきた。
カフェインでは足りなかったのでコンビニまで出て眠○打破で眠気覚ましをした俺はやる気に満ち溢れている。
べ、別に舌が痺れそうに不味かったのが理由ってわけじゃないんだからな!!
「いらっしゃいませ!!
二名様ですね?
禁煙席か喫煙席か……」
深夜にしては高すぎるテンションにお客様が目を白黒させてるが気にしない。
なぜなら俺はイケメンだから!!!!
ま、この時間は女性のお客様はあまりいらっしゃらないからこの素敵営業スマイルもあまり意味がないのだが……
気にしないでおこう。
で、さっきも言ったが
この時間は女性のお客様が来店することはそうそうない。
要するに店の中は男性客がちらほらいる程度ってわけだ。
あー…
酔っぱらいか徹夜明け?
今さっき店長が席へとお通しした酔っぱらいオヤジ……ゲフン、男性客はここに来てまた酒を飲んでいる。
1人でぶつぶつ言ってる言葉的にキャバ嬢にでもフラれたんだろう
サァヤちゃーんと、叫ぶに近い声でぶつぶつ言ってるからな~
こわ……
――ピンポーン……
世間一般的な呼び出しの音が静かな店内に響いた。
注文だな。
「はーい
…はい、ご注文を確認しますね?
チョコレートケーキのセットでブラックですね?
少々お待ちください」
疲れた顔のお客様に最大限のスマイルをお届けしつつカウンターへ戻ろうと顔をあげれば、
「ねーちゃん!!
注文だ注文~」
先ほどの酔っぱらい…男性客が、青木さんを呼び止めている。
あれ……大丈夫かな?
「わ、私ですか!?
は、はい!!」
青木さん挙動不審……
まぁしょうがないよな。
とりあえず注文を厨房に持ってかないと。
「……や、やめてくださいっ!!」
なんだなんだ?
厨房に注文を行っていればフロアから青木さんの声がする。
嫌な予感があたったか~
レディの敵は許すまじ……
なぜなら俺が紳士だから!!!!
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