3人が本棚に入れています
本棚に追加
武道場には東高校の生徒が数人いた。
東高校の剣道部は20人いる。
しかし、今日は5人ぐらいしないない。
顧問「今日は各散稽古か?」
各散稽古とは、東高校の伝統的な稽古の1つ。
帰宅途中にある高校へお邪魔して稽古をするのだ。
長和「えぇ」
ながわっちは東高校剣道部の部長で、顧問とめちゃくちゃおしゃべりしていた。
ふと、東高校の剣道部員に目を向けた。
そこには、寺島奈緒さんもいた。
ちょっぴり…胸がズキズキした。
なんでだろう…?
顧問「んじゃ、始めるぞ~」
顧問の声でみんな動き出した。
チラチラと視界に入る2人。
仲良く話している2人になぜか胸が締め付けられて…
見ているのが辛い。
なるべく、ながわっちと奈緒先輩に近づかないように遠くへ…
紘幸「なぁなぁ…ながわっちの噂聞いたことあるか?」
今は男女別で稽古をしている。
男女共に1人あまりが出る。
その時、話しかけてきたのが紘幸先輩だ。
お互いに稽古を見ているから、顔を合わせていない。
柚姫「…どんな…噂ですか?」
ながわっちの噂と言えば、成績はトップ5をキープしてるとか?
うーんと考えていると…
紘幸「寺島先輩っているじゃん」
柚姫「う…ん」
嫌な予感がする…
聞きたくないけど…でも、気になる。
紘幸「付き合ってるらしいよ?」
-ズキン…
付き合ってる…?
へ…?
なにそれ…
紘幸「まぁ、噂だからホントか分かんねぇよ?」
紘幸先輩はそう言って、稽古に戻った。
私も先輩に言われて、稽古に戻った。
最初のコメントを投稿しよう!