第3話 噂話

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武道場には東高校の生徒が数人いた。 東高校の剣道部は20人いる。 しかし、今日は5人ぐらいしないない。 顧問「今日は各散稽古か?」 各散稽古とは、東高校の伝統的な稽古の1つ。 帰宅途中にある高校へお邪魔して稽古をするのだ。 長和「えぇ」 ながわっちは東高校剣道部の部長で、顧問とめちゃくちゃおしゃべりしていた。 ふと、東高校の剣道部員に目を向けた。 そこには、寺島奈緒さんもいた。 ちょっぴり…胸がズキズキした。 なんでだろう…? 顧問「んじゃ、始めるぞ~」 顧問の声でみんな動き出した。 チラチラと視界に入る2人。 仲良く話している2人になぜか胸が締め付けられて… 見ているのが辛い。 なるべく、ながわっちと奈緒先輩に近づかないように遠くへ… 紘幸「なぁなぁ…ながわっちの噂聞いたことあるか?」 今は男女別で稽古をしている。 男女共に1人あまりが出る。 その時、話しかけてきたのが紘幸先輩だ。 お互いに稽古を見ているから、顔を合わせていない。 柚姫「…どんな…噂ですか?」 ながわっちの噂と言えば、成績はトップ5をキープしてるとか? うーんと考えていると… 紘幸「寺島先輩っているじゃん」 柚姫「う…ん」 嫌な予感がする… 聞きたくないけど…でも、気になる。 紘幸「付き合ってるらしいよ?」 -ズキン… 付き合ってる…? へ…? なにそれ… 紘幸「まぁ、噂だからホントか分かんねぇよ?」 紘幸先輩はそう言って、稽古に戻った。 私も先輩に言われて、稽古に戻った。
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