第4話 噂から真実

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紘幸先輩は嘘なんてつかないし… だけど…なかなか信じきれない。 好きだからこそ…直接聞くのはすごく勇気がいる。 仕方ない… 最終手段だ! 母「聖也ー!柚姫ー!ご飯よ~!」 ちょうど良いや! よし!!実行しよう! リビングへ移動して自分の席に座った。 聖也「いただきま~す!」 お兄ちゃんはバクバクとご飯を食べている。 そんなお兄ちゃんに私は質問した。 柚姫「ねぇ、お兄ちゃん」 聖也「ん?」 柚姫「ながわっちって彼女いるって噂聞いたんだけど…いるの?」 -ドクン…ドクン… 聖也「ながわっちか…」 お願い… いないって言って… ただの噂話だって… 聖也「いるよ~、ほら…寺島先輩だっけ?あのながわっちと一緒にいる女の人」 噂じゃなかったんだ… お兄ちゃんの様子を見る限り… 嘘はついているようには見えない… 噂は真実だったんだ… 真実だって分かっていたのに… 信じきれなくて… でもお兄ちゃんの言葉聞いたら… もう信じる事しか出来ない。 柚姫「ふぇ~」 聖也「お前、ながわっち大好きだもんな~」 お兄ちゃんが言った一言… 柚姫「なっ!!何言ってんの!?」 父「ははは!んでもな、柚姫は妹みたいな存在だから無理だろ」 聖也「だよなぁ~」 お父さんの言葉にショックが隠せなかった… "妹みたいな存在だから無理" そんな事… 言われたら泣いちゃうよ… 柚姫「ふん!ごちそうさま!!」 ろくにご飯を食べずに二階に上がった。
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