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紘幸先輩は嘘なんてつかないし…
だけど…なかなか信じきれない。
好きだからこそ…直接聞くのはすごく勇気がいる。
仕方ない…
最終手段だ!
母「聖也ー!柚姫ー!ご飯よ~!」
ちょうど良いや!
よし!!実行しよう!
リビングへ移動して自分の席に座った。
聖也「いただきま~す!」
お兄ちゃんはバクバクとご飯を食べている。
そんなお兄ちゃんに私は質問した。
柚姫「ねぇ、お兄ちゃん」
聖也「ん?」
柚姫「ながわっちって彼女いるって噂聞いたんだけど…いるの?」
-ドクン…ドクン…
聖也「ながわっちか…」
お願い…
いないって言って…
ただの噂話だって…
聖也「いるよ~、ほら…寺島先輩だっけ?あのながわっちと一緒にいる女の人」
噂じゃなかったんだ…
お兄ちゃんの様子を見る限り…
嘘はついているようには見えない…
噂は真実だったんだ…
真実だって分かっていたのに…
信じきれなくて…
でもお兄ちゃんの言葉聞いたら…
もう信じる事しか出来ない。
柚姫「ふぇ~」
聖也「お前、ながわっち大好きだもんな~」
お兄ちゃんが言った一言…
柚姫「なっ!!何言ってんの!?」
父「ははは!んでもな、柚姫は妹みたいな存在だから無理だろ」
聖也「だよなぁ~」
お父さんの言葉にショックが隠せなかった…
"妹みたいな存在だから無理"
そんな事…
言われたら泣いちゃうよ…
柚姫「ふん!ごちそうさま!!」
ろくにご飯を食べずに二階に上がった。
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