第4話 噂から真実

4/4
前へ
/54ページ
次へ
部屋に戻ったとたん… 涙がボロボロ溢れた。 ずっと泣きたかったのに泣けなかったから… たくさんの涙が出たんだ。 柚姫「うぅ…ひくっ…」 失恋って… こんなに胸が痛むんだね… 近すぎたから… なかなか気付かなくて… 近いようで遠い存在。 そんな壁が2人の間に立ちはだかって… どうすることも出来ない。 柚姫「こんなに…好きなのに…」 好きと分かった時から… 好きという感情がどんどん加速していて… 押さえきれないよ。 柚姫「はぁ…」 ながわっちが大好きだからこそ… 諦めなきゃいけない。 ながわっちはもうすぐで大学へ行っちゃう。 もう…辛い思いはしたくない。 ながわっちから卒業しなきゃね… 柚姫「よし…決めた」 私は決断した。 ながわっちとは呼ばない。 敬語を使う。 あんまり話さない。 そうすれば… 辛い思いをしなくて良い… あの2人を見なくて良い… 大好きな人には幸せになって欲しい。 だから、私が我慢すればいいんだよ。 柚姫「幸せに…ひっく…なってね…」 溢れる涙で、ぐちゃぐちゃになった顔… そんな顔で、私は大好きで大切な人の幸せを祈った。 そうしたら… 意識がふわふわと飛んでしまい… いつの間にか夢の世界へ…
/54ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加