第1話 気づいた気持ち。

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好きになるのはふとしたキッカケだと私は思う。 だから、今の今まで私は気付かなかった。 「はぁ…行きたくないよぉ…」 私は神崎柚姫(カンザキ ユズキ)。 高校1年生になる普通の女子高生です。 そして、今は地元の剣道クラブに行くのをくすぶっている。 行きたくないものは行きたくない!! 柚姫「お兄ちゃん、どうしても行かなきゃダメ?」 「当たり前だ!早く準備しろよ!!」 私のお兄ちゃん…神崎聖也(カンザキ セイヤ)、高校2年生。 お兄ちゃんは剣道大会で優勝している実力者。 柚姫「もう~…嫌だぁ…」 私は現役女子高生だよ!? もう剣道は辞めたいと思っていた。 聖也「ったく…お、ながわっち!!ちょっと待っててな」 ながっち!? 私はその言葉にドキッと胸が高鳴る。 「ゆっくりでかまわないよ」 手早く準備を済ませて、リビングへ。 柚姫「久しぶり!ながわっち!!」 「久しぶり!柚姫」 この人は安堂長和(アンドウ ナガワ)先輩… 剣道クラブでは人気のある先輩でみんなから"ながわっち"って呼ばれている。 長和「柚姫も今日行くんだろ?」 柚姫「え、うん!!当たり前だよ!!」 先程までくすぶっていた私だけど… ながわっちが行くと知って行かないワケがないっ!!
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