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好きになるのはふとしたキッカケだと私は思う。
だから、今の今まで私は気付かなかった。
「はぁ…行きたくないよぉ…」
私は神崎柚姫(カンザキ ユズキ)。
高校1年生になる普通の女子高生です。
そして、今は地元の剣道クラブに行くのをくすぶっている。
行きたくないものは行きたくない!!
柚姫「お兄ちゃん、どうしても行かなきゃダメ?」
「当たり前だ!早く準備しろよ!!」
私のお兄ちゃん…神崎聖也(カンザキ セイヤ)、高校2年生。
お兄ちゃんは剣道大会で優勝している実力者。
柚姫「もう~…嫌だぁ…」
私は現役女子高生だよ!?
もう剣道は辞めたいと思っていた。
聖也「ったく…お、ながわっち!!ちょっと待っててな」
ながっち!?
私はその言葉にドキッと胸が高鳴る。
「ゆっくりでかまわないよ」
手早く準備を済ませて、リビングへ。
柚姫「久しぶり!ながわっち!!」
「久しぶり!柚姫」
この人は安堂長和(アンドウ ナガワ)先輩…
剣道クラブでは人気のある先輩でみんなから"ながわっち"って呼ばれている。
長和「柚姫も今日行くんだろ?」
柚姫「え、うん!!当たり前だよ!!」
先程までくすぶっていた私だけど…
ながわっちが行くと知って行かないワケがないっ!!
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