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ながわっちから卒業を決めた私。
あれからながわっちとは会っていないから…
いまだに決断したことは実行していない。
聖也「柚姫、今日は1日稽古だぞ!」
お兄ちゃんはめちゃくちゃ嬉しそうに言ってきた。
柚姫「はいはい、大会近いから私も行くから」
今日は1日稽古。
1日稽古はその名の通り、1日中稽古をする。
朝の10時から始めて、お昼を1時間ぐらいとって…
夕方の5時までの稽古をする。
聖也「今日こそながわっちに勝ってやる!!」
ながわっちに連敗し続けているお兄ちゃん。
ラスト1時間で試合をする。
その時、お兄ちゃんは必ずながわっちと試合をする。
まぁ…だいたい負けるか引き分けのどちらかだろうなぁ~
準備を済ませて、家を出る。
聖也「おい!もう行くのか?」
柚姫「ちょっと用事があるから、先に行ってる!!」
用事なんてあるわけがない。
ただ…ながわっちが来るから、早めに出ただけ。
極力会いたくないしね。
遠回りして、適当なお店に入って時間をつぶした。
柚姫「そろそろ行こう」
剣道クラブへ向かう。
この時間ならお兄ちゃんもながわっちも着いているだろうなぁ…
柚姫「おはようございます!」
挨拶をして武道場に入る。
やはり、お兄ちゃんは着いていた。
しかし、ながわっちはいない。
長和「遅かったなぁ~?」
柚姫「っ!!」
ながわっちは私のすぐ後ろにいた。
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