第5話 実行は難しい

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ながわっちから卒業を決めた私。 あれからながわっちとは会っていないから… いまだに決断したことは実行していない。 聖也「柚姫、今日は1日稽古だぞ!」 お兄ちゃんはめちゃくちゃ嬉しそうに言ってきた。 柚姫「はいはい、大会近いから私も行くから」 今日は1日稽古。 1日稽古はその名の通り、1日中稽古をする。 朝の10時から始めて、お昼を1時間ぐらいとって… 夕方の5時までの稽古をする。 聖也「今日こそながわっちに勝ってやる!!」 ながわっちに連敗し続けているお兄ちゃん。 ラスト1時間で試合をする。 その時、お兄ちゃんは必ずながわっちと試合をする。 まぁ…だいたい負けるか引き分けのどちらかだろうなぁ~ 準備を済ませて、家を出る。 聖也「おい!もう行くのか?」 柚姫「ちょっと用事があるから、先に行ってる!!」 用事なんてあるわけがない。 ただ…ながわっちが来るから、早めに出ただけ。 極力会いたくないしね。 遠回りして、適当なお店に入って時間をつぶした。 柚姫「そろそろ行こう」 剣道クラブへ向かう。 この時間ならお兄ちゃんもながわっちも着いているだろうなぁ… 柚姫「おはようございます!」 挨拶をして武道場に入る。 やはり、お兄ちゃんは着いていた。 しかし、ながわっちはいない。 長和「遅かったなぁ~?」 柚姫「っ!!」 ながわっちは私のすぐ後ろにいた。
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