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AM 08:25 「はよー」 「お、今日は遅かったな高木」 「歩きがいいっていうから…」 「へー」 いつもは俺より遅い薮が、 今日は俺より先に教室にいた。 まぁいつも車の俺たちが歩きだ ったからってのもあるんだけど。 「お前、毎日大変だな」 「ほんとにね。…もっと危機感  持って欲しいよあの子には」 あの子っていうのはもちろん、 主人である大貴のこと。 俺と大貴はもうすぐ付き合って 半年になる。 本当は主人と執事の恋ってダメ なんだろうけど、あんなに可愛い 小動物みたいなのと毎日一緒に 居て好きになるなって方がムリ だから、好きだって言われたと きはほんとに嬉しくて嬉しくて たまらなかった。 でも、幸せだったのはそこまで .
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