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第三話
あおい
蒼い夢
海の夢だ
僕はどこまでも
その海に沈んでいく
苦しいなんて感じない
むしろ
水の感触が冷たくて
空気の泡が綺麗で
気持ちの良い夢
誰かの声がする
誰だろうか
すごく心地良い声
──あれ、底なんて
あったんだ──
瞳に映り込むのは真っ白い砂
とにかく細かくて
白い砂
白い砂に手を伸ばしてみる
手が
触れようとした瞬間…──
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