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「ねぇ、由芽。やっぱり…」
「いい加減にしろ、莎雪。もう決まってしまったものはしょうがないだろ…?諦めろ。ほら、さっさと手続きして帰るぞ」
一分もしないうちにまた同じ質問をしようとした莎雪に内心深くため息をつくと、由芽は莎雪の言葉を遮り少々苛立ち気味に言うと、いまだに渋っている莎雪の手を握り、無理矢理引っ張っていく
「ちょっ、由芽放しなさい!私は行かないわよ絶対にっ!!……ていうか、どこにそんな力があるのよぉぉおっ…―」
必死に叫びながら抵抗するがそれは無に等しく、放課後だがまだ残っている生徒達の視線を浴びながらも由芽はずるずると莎雪を引きずるようにして校舎内を進んで行く
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