始まりの時

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ここは何処だろう、また真っ暗だ。なぜか俺は寝るたびにこの右も左も分からない世界にひとりポツンと立っているんだ。 ここにいると何が違う世界に居るような気分がする。 「…だ…れ…」 ん、いつもなら声何て聞こえてこないのに。 「おーい、誰か居るのか」 返事は聞こえて来ない、何だろう。 「…たす…けて」 どういう事だ、誰かが助けを求めているのか、まさかな。 これは俺の夢だ、誰かが入って来ることはどうやったって無理なんだからな。 そんなことを思っていると何かに頭を叩かれ、夢から目が覚めた。 「いってぇな」 「起きないあんたが悪いんでしょ」 「もう放課後か」 「今日は一段と良く寝てたわね」 放課後ならしょうがない、俺はカバンを持って、教室を出ることにした。
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